釣り糸垂れて煙草吹かせば 懐かしい苛立ち 浮かんでは消えていく 草露に濡れ夜を想えば気付いたら もう東の空は 甘くて苦い薬 粉になる 見えないとこで 葉書選んで手紙を書いた 火曜の雨のこと うわさ話のこと どこまで続く長い線路の上を辿れば この星の下の下へ 止まった時計 ポケットの中溜まってきたら 「恋人が笑い花弁揺れた」 そんな歌を僕は歌っていた 記憶が飛んだ場所へ歩こう いつか気付いたこと探しに出掛けましょう 向日葵に触れ朝を想えば気付いたら もう東の空は トカゲを辿り指でなぞれば見えてくるはず そこから先は何処へも行けず 夕日に誘われて深く目を閉じて 日記が風にさらわれて開き 海の砂になって流されて消えました 「恋人が笑い花弁揺れた」 そんな歌を僕は歌っていた |